韓国軍が装備の大部分に商用GPS携帯ジャマーが使われている

玲子

2015年11月26日 20:35


米国ではこうしたWiFi/Bluetoothの妨害機の販売や使用を法律で禁じている




妨害装置は、しかるべき者の手に渡れば武器にもなる。英国軍はウェールズのブレコン・ビーコンズ国立公園で装置のテストを行っている(同公園は軍事演習場としても使われている)。北朝鮮は、韓国内のGPS信号を遮断するためにトラック搭載型の4G 電話ジャマー を使っている。北朝鮮からの電波妨害は2010年8月から始まった。最初は4日間だった。以降、北朝鮮内の3カ所から発せられる電波妨害攻撃は1回当たりの日数を延ばしている。2012年5月には16日間連続となった。この時は、1016の航空機と254の船舶が異常を報告した。



日本経済新聞いとも簡単に妨害できるGPS、待たれる代替技術


2010年8月23~25日には、韓国全土のGPS受信及び監視局29カ所のうち、全羅南道紅島から忠清南道安興に至る西海岸の一部地域で数時間、GPS電波受信障害が断続的に発生している。

韓国軍によれば、ロシア製のGPS携帯ジャマー式を購入し、50~100kmの範囲内でGPSを妨害する能力があると判断しているようだ。


GPSは衛星測位システムで、身近なところではカー・ナビゲーション・システムで応用されている、アメリカ国防総省が運営するシステムだ。EUや日本も同種のシステムを構築中である。GPS衛星からは、時刻とGPS衛星の位置の情報を含む電波を放出しているので、GPS受信機が3次元測位等により自分の位置を高い精度で計算することができる。



GPS装置のバックアップは不十分


しかし、多くの機器ではGPSが利用不能になったときのバックアップ装置が搭載されておらず、GPS衛星からの電波が届かない場合は大きな混乱が発生する。しかも、バックアップ装置が搭載されていても、GPSへの依存が大きくなりすぎて、十分にテストが行われていないケースもある。


2010年に北海で行われた実験では、携帯電話ジャマーの影響下にある船舶は通常のGPSを利用した航法システムが機能不全に陥り、さらにジャイロコンパスを用いたバックアップの航法システムも正常に動作しなったそうだ。



関連ブログ:ポータブルタイプまたは据え置き型の間で携帯ジャマーの選択する方法



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